進化しつづけるファンギルド初の少女漫画レーベル「ピース!」
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進化しつづけるファンギルド初の少女漫画レーベル「ピース!」

こんにちは。人事採用&広報チームの長女です。

2021年現在、ファンギルドではいわゆる一般ジャンルである「少女コミック」「女性コミック」「青年コミック」など様々なジャンルの作品を手掛けていますが、実は一般ジャンルへの挑戦の歴史は少女漫画レーベル「ピース!」から始まっています。

というわけで今回は、ファンギルドが初めて「少女漫画」ジャンルに挑戦した話、そしてその少女漫画レーベル「ピース!」の誕生~現在までの進化の話を書いていきたいと思います。

記事執筆にあたって、ピース!の立ち上げから関わり、現在編集長のInさんに話を聞きました。後半ではインタビューもご紹介しますね!

▼ピース!のレーベルHPはこちら✨

「ピース!」誕生~現在まで

成長し続けてきた会社がぶつかった「壁」

2010年の事業開始以来、アダルトジャンル中心に作品づくりを行い、順調に成長してきたファンギルドはある「壁」にぶつかっていました。

それは「海外での展開」です。
自社作品を英語や韓国語・中国語等に翻訳して「海外版」として配信する海外事業を本格的に拡大していった2018年頃、アダルト描写を含む作品は海外では配信NGとなることも多く、当時のファンギルド作品ではそれ以上海外事業を拡大していくことが難しかったのです。
(このあたりの詳しいお話は近日公開予定です)

ならば”海外でも売れる作品を作ろう”、ということで、元々一般ジャンルの展開を検討していたこともあり、新ジャンルへ挑戦することになりました。
そして約1年の準備期間を経て2019年9月、ファンギルド初の少女漫画レーベル「ピース!」が創刊されました。
レーベルキャッチは「私たちには、恋と笑顔とマンガがある。」海外展開を見据え、王道のピュアな少女漫画からスタートしました。

作品の制作形式のあれこれ

漫画の制作形式は「モノクロ」・「カラー」、「版面」(日本独特のコマ割り)・「縦スクロール」など様々あります。
ピース!作品は現在最もスタンダードな日本の漫画の形式である「モノクロ版面」形式で制作されて配信を行っていますが、実は紆余曲折あったそうで…

創刊当時:カラー縦スクロール
途中:モノクロ縦スクロール
現在:モノクロ版面

これは紛れもなく紆余曲折(いや、ここは方向転換と言わせてください!)ですね!
こうなった細かい経緯は、語り始めるとおそらく3時間はかかるので今回は割愛するとして、ファンギルド初の少女漫画レーベルはこれまで柔軟に進化してきたことは間違いなさそうです(うまくまとまった…のか?)。
ちなみに、現在「モノクロ版面」で制作されている原稿も、作品によっては今後カラー版や縦スクロール版が配信される可能性もありますし、ジャンルは少し違いますが「カラー縦スクロール」作品を手掛ける新レーベルも誕生しています。(ここまで語ると多分5時間かかります)

2021年10月、「シーモア×ピース!」誕生

そして現在。創刊から2年が経ち、ピースの配信中タイトルは17作品(+準備中のタイトル多数)。
まだまだピース!の進化は止まりません。
今年10月より、新たな取り組みとして電子書店コミックシーモアにて「シーモア×ピース!」として3作品が配信になりました!

第一弾作品はダメンズ婚~この結婚は、アウトですか?~ 』(著/藤東馬)

今回も社内特権を行使して読ませていただきましたよ!
もうね…真太郎(表紙の彼です)の顔がいい。圧倒的顔面の良さ。
主人公の希望(のぞみ)は仕事も全力で頑張って、ちゃんと結果も出して自立している大人の女性。(私も希望と付き合いたい!!!)しっかり者の彼女ですが、実は結婚も夢見ていて…仕事も恋も色々あって…28歳って一番色々悩む時期ですよねぇ(遠い目)。
わかる!超わかる!と私の中で共感の嵐でした。
まだ読んでない方はぜひぜひ読んでみていただけると嬉しいです。

そして「シーモア×ピース」第二弾作品、「待て」ができない私たち 』(著/百井一途)

高校の養護教諭・美央(実は処女)が年下の幼馴染・太一(性欲の塊)に翻弄されて…こちらは”危険すぎる高濃度『禁断』ラブ!!”(禁断って言葉にめっちゃ弱いのなんでだろう…)。実はちょっとエッチな漫画好きの美央の脳内で繰り広げられる妄想と、超積極的な年下男子にドキドキしながら一瞬で読んでしまいました!

そして第三弾作品※この男、ハイスぺな童貞です。』(著/ほしだ果奈)もリリースされました。

主人公の春乃は処女を捨てたい29歳OL。同じ会社のイケメンエリート・翼希(つばき)に「私の処女もらってくれませんか!?」と大胆にも迫っていくのですが、実は翼希は…(タイトルから察し)。春乃の天然で勢いのある誘惑(?)に翼希が振り回されるのが面白くて、にやにやしながら読みました(マスクしててよかったー!)こちらもぜひ読んでください!

突撃!編集長にインタビュー!

今年4月からピース!の編集長になったInさんは創刊から現在まで盛り上げてきた立役者。
ピース!の話をあれこれ聞いてたらInさん自身の話もすごく面白くてこれは書きたい!と思ったのでインタビュー形式でお届けします!

―――ピース!創刊からこれまでのお話、ありがとうございました!
Inさん「いやー、ほんとに色々ありましたね…紆余曲折…大変でした………」

―――満を持して編集長になったんですね!
Inさん「はい。でも実は、編集長になるのはずっと嫌だったんです」

―――え!理由を聞いても…?(びくびく)
Inさん「だって編集の仕事が好きなんですもん。編集してないと自分が壊れる気がしてたんですよね」

―――じゃあ編集長になったのはどうして?
Inさん「よく考えたらうちの会社、編集長になっても編集できるなって気付きまして…」

―――確かに…!編集長もみんな編集者としても活躍してますよね!?
Inさん「そうなんです。マネジメント的な業務も加わったけど、今までもチームメンバーの自分の担当作以外のネームチェックもやってたし…編集長でもそうじゃなくても実際の仕事は実はあんまり変わらなかった。あ、でも編集長になって給料がちょっと上がりました(笑)」

―――それはよかった!(笑)編集部の雰囲気はどんな感じですか?
Inさん「和気あいあいとしてますよ。最近は編集会議でゲームしたりとか」

―――ゲーム!?会議で!?
Inさん「『ボブジテン』っていうゲームがあって、語彙力というか言葉のセンスを磨くトレーニングみたいなものです。『たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。』とか…やっぱり漫画はセリフがとても重要なので。ゲームを取り入れて編集力アップを目指してる感じですね」

―――確かに短い言葉でぐっとくるセリフって漫画で超重要ですよね!
Inさん「そうそう。うちの編集部は男性も女性もいますが、みんなできゅんとするセリフを真剣に考えています!」

―――Inさんはずっと少女漫画の編集がやりたかったと伺いました。
Inさん「子供のころから妹が買っていた『りぼん』とかを借りて読んでいて、少女漫画が好きだったんです。恋してるヒロインのセリフとか表情とかがかわいくて、きゅんとしてました。特に『ミントな僕ら』(著/吉住渉)が好きでしたね。
だからファンギルドに入社してからずっと『少女漫画が作りたい』って言ってて、当時はまだなかったので、他のジャンルを担当してたけど、ピース!が出来て、特に今のピース!は自分が元々作りたかった作品が作れているのでありがたいです」

―――ぜひ作品についても教えてください。元々ピース!はピュアな少女漫画のイメージだったんですが、今回の「シーモア×ピース」の新作は今までとちょっと違う感じですね?
Inさん「はい。去年の年末ごろにシフトチェンジを図りました。元々海外で売れる作品をイメージして作ってきたのですが、それに縛られすぎてももったいないなと思って。ちょっとこの辺で日本で売れる作品を真面目に作ってみようと思って。『シーモア×ピース!』はまさにそういう作品を目指していて、今回配信した『ダメンズ婚』もランキング上位に入ったし、たくさんの方に読んでいただけて嬉しいです!」

―――いち編集者として、大事にしていることはありますか?
Inさん「読者への思いやりを常に意識することです。読者が好きなもの、読者に寄り添える作品を作りたくて。常に『読者が求めていることは何か』を考えています。読者と自分を重ねて、それで読者が読みたいものと作家の思い、あと出来れば自分が読みたいものが重なるところを作品に出来たらいいなと思ってて」

―――日ごろ心がけていることとかあるんですか?
Inさん「電子書店のランキング上位作品を読んで勉強したり、流行をちゃんと追ったり、会社の人だけではなく、日ごろから漫画を読んでいる20代・30代の女性の話を聞いたり…本当に毎日ピース!のことを考えてます」

―――ちなみにInさん、ヒット作も生み出してますがその秘訣は?
Inさん「先ほどお伝えした読者への思いやりと、漫画は作り始めてから配信まで半年~1年くらいはかかるので、その時に流行るもの、売れるものを作る、先を見てヒットを生み出す力が編集には必要だと思っていて…難しいんですけどね。分析のために担当作やヒット作は必ず7回読んでいます!」

―――7回!?7回ですか!?7回も!!??
In「はい…視点を変えて7回…。なんかやっちゃうんですよね~」

―――(す、すごい…)今後どんな作品を作っていきたいですか?
Inさん「現状でも満足してますけど、世界中の読者に楽しんでもらえる作品が作れたらなと思います!せっかくだし世界No.1を目指したいです!」

―――では最後に。ピース!をどんなレーベルにしていきたいですか?
Inさん「まずは作品を着実に作っていって、電子書店でランキング上位を独占できるくらいのレーベルにしたいです。大手出版社にも負けないくらい、ピース!の作品と、『ピース!』の名前を誰でも知ってるくらいのレーベルにするのが目標です!」

―――Inさん、ありがとうございました!!

ピース!のこれから

創刊当初はピュアな恋愛漫画が多かったピース!作品ですが、引き続き王道のラブストーリーや、大人の女性も楽しめるちょっと大人の恋愛や、ファンタジーまで…様々な恋愛漫画作品が次々に生まれています。
編集長のInさんのインタビューでは常に作品やピース!、読者のことを考えていることがものすごく伝わってきて、編集者としての熱い思いを感じることが出来ました(同じ作品を7回読んでる話は衝撃でした)。
これまでも進化を続けてきたピース!というレーベルについて、Inさんに聞くと「まだまだ、これからですよ」という言葉が。
きっとこれからも「ピース!」もInさんも新たな挑戦をし続けて、より大きなレーベルになるのでしょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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