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Webtoonについて、色々考える~始めた理由と取り組む意味<社員インタビュー前編>

こんにちは。

以前ご紹介したJAMTOON編集部は作家さんと作品をつくる"編集部隊"ですが、Webtoonの作品づくりのために必要な制作体制の構築は新規事業を担当する”事業開発室”が担っていました。

ですので今回は「事業開発室」の新米パパさん(※1)と、海外のWebtoon市場を誰よりも知る「海外事業部」のカンテさんにインタビューをしてきました。
その様子を前後編に分けてお伝えします。

新米パパ:
事業開発室・部長。入社9年目。(※1)
過去に日販にて紙の営業を経験。その後ファンギルドで電子書店への国内営業を担当。2021年4月に事業開発室が発足し、部長となる。

カンテ:
海外事業部。入社3年目。
1年目は電子書店の国内営業を担当。翌年から海外事業部にて、輸出(海外営業)と輸入(海外編集)を担当。韓国語が堪能なため、取締役と共に海外企業とのミーティングへ出席することもしばしば。

※1 現在、新米パパさんは人事異動に伴い「JAMTOON STUDIO TeamB」に所属しています。

【目次】
(1)Webtoon事業を始めた理由
(2)国内と海外の市場
(3)ファンギルドがWebtoonに取り組む意味


―――なぜ、ファンギルドがWebtoonに取り組むことになったのかについて教えて下さい。

新米パパ:
ファンギルドは“コンテンツメーカー“という立場なので、自社コンテンツを生み出していかなければなりません。

中期経営計画を経営陣と考えていく中で、「Webtoon」という新しい表現方法にファンギルドも取り組んでいこうという経営判断があり、会社として Webtoon に取り組むことになりました。


―――現在日本のWebtoonの市場が大きくなっていますが、Webtoon発祥国である韓国や、その他海外の市場ではどうですか?

カンテ:
大体日本円でいうと1000億以上と言われています。毎年順調に伸びていますね。

―――それは韓国だけではなく世界規模で伸びているということでしょうか?

カンテ:
そうです。ただ韓国と日本以外の海外はまだ紙媒体の漫画が主流で、そこまで電子コミック市場が伸びてはいないんです。北米・中国・フランスなどは市場が大きいので、今後の成長性として非常に期待されてます。

―――なるほど。一方で、国内のWebtoon市場はいかがでしょうか?

新米パパ:
国内市場だとWebtoonは去年600億くらいで、電子コミック全体で言うと4100億くらいです。Webtoonは伸び率で言うと圧倒的ですが、国内の見開き電子コミックと比較すると、まだまだこれからの新興勢力の市場という立ち位置です。


―――国内だと市場を見たときにまだ不確定要素が多いとは思います。
その中でファンギルドがWebtoonに取り組む意味をお二人はどのように考えていらっしゃいますか?

新米パパ:
これは会社としてのミッションやビジョンにも繋がる話だと思います。
ファンギルドはWebtoonに関するノウハウはありませんでしたが、今まで「コンテンツを生み出すプレイヤー」として事業を続けていたので、作品づくりのノウハウがあります。

ファンギルドの見開き電子コミックの読者層は大体30~40代の女性がメインだったのが、Webtoonはアプリでは20代の男女となります。つまり今まで取り込めていなかった読者層でもあります。そこで、出版社として未開の読者層におもしろいコンテンツをWebtoonという新しい形で届けることができる、というのは非常に意味のあることだなと思っています。

―――それはつまりファンギルドが掲げている、読者の皆さんに「FUN」を届けることや、「GUILD」を増やすといったことにも繋がりますでしょうか?

新米パパ:
まさにそうです。「おもしろい作品を届ける」というのがファンギルドのミッションやビジョンであって、必ずしも見開き漫画で届けるとは限りません。

コンテンツのストーリーを軸に置いたとしても、それを届ける形は何でもありだと思っています。であればWebtoonに挑戦することも違和感あることではないし、むしろ率先して取り組むべきであると思っています。

―――カンテさんは、ファンギルドがWebtoonに取り組む意味についてどう考えていらっしゃいますか?

カンテ:
僕も新米パパさんと同じく、ミッションを成し遂げるためのチャレンジだと思っています。
海外事業部として「FUNを届ける」という意味をどう捉えるかについてですが、お届けする対象は日本読者だけでいいんだろうか?という所に繋がっていきます。ですので、世界中の読者さんにFUNを届けたいという想いで海外事業部は動いています。

―――なるほど。会社の理念が浸透していて、全従業員のベクトルが同じ方向へ向かっているからこそ、お二人のお話が一致するのでしょうか?

新米パパ:
それもあると思います。
事業として考えるとどうしても数字ベースで捉えてしまいがちですが、Webtoonには数字だけではなく、夢やロマンがあるというか。世界中の読者に自社で作った作品を届けられる可能性が広がることは非常におもしろいなと思います。

――――――――――


インタビューの前編はここまで。

“コンテンツメーカー“として「おもしろい作品を届けていく」のがファンギルドの使命ですが、それを届ける形は様々です。Webtoonに挑戦することでさらに多くの読者さんと接点を増やし、そのミッションを達成していきます。

後編は「Webtoon制作をする上でのファンギルドの強みや課題」、さらには今後の展望など盛り沢山の内容でお送りします。
新米パパさんとカンテさんの思いをたっぷりお伺いしました。

▷後編はこちらから

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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