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アニメからマンガへ~私の転職体験談~

はじめまして。中途採用で入社したバイビー・ノブコです。ここでは私がなぜ転職を決意し、現職の「ファンギルド」で編集職をしようと思ったのか、お話したいと思います。

謎多きアニメ会社へ

前職は、アニメの制作会社で制作進行として働いておりました。そこでは普通の会社では考えられないようことがたくさんありました。

なんと職場には犬がいました。セラピー犬かと思うような愛嬌のある子犬でした。しかし二年後、いつの間にか野蛮な中型犬へと変貌してしまったのです。機嫌がわるいと問答無用で噛み付くようになるとは...。育ちが良すぎるせいか、気に入らないことがあると、ぷす(訳:ほっとけ)、と鼻を鳴らす鼻炎のメス犬でした。(ご飯を食べ終わるとおじさんのようなゲップをします。)

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原画を回収に行く際の受け取りは対面かと思いきや、アパートや家の「ガスボックス」や「窓」を指定されます。入社したての頃はまず「ガスボックスとは?」とグーグルで検索するはめになりました。深夜、社用車をぶつけ、後ろがめりこんだ状態で帰社したこともあり、とにかく大変でした。しかし、アニメーションが納品できれば、そのような苦労など、どうでもよくなるほど達成感や嬉しさで心は満たされていました。

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転職をしようと決めたとき

しかし、二年と半年を過ぎたあたりから、私は自分が会社で浮いているように感じました。「違和感」を感じたきっかけはいろいろありますが、二年目にきて、はじめて勤めている会社が合わないのではないか、と考え始めたのだと思います。

ここではっきりとお伝えしておかなければいけないことは、前職に対しそれなりに不満や理不尽さを感じることもありましたが、同じくらい私は人間関係の築き方や社会で働くことの難しさ、やさしさについて教えてもらったと思っています。(円満退社しておりますので、ご安心ください。)

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五年後を見据えて...

しかし、なかなか転職の一歩は踏み出せません。私は煮詰まっていました。そんな時一緒に働いていたある方に「自分の五年後を見据えて行動しろ」と言われ、転職を決意しました。

自信がつき、二年と半年もの間、おざなりにしていた自分の将来について考え始めたのです。私はなにが好きで、なにが苦手なのか。どうして働きたいのかなどなど、今まで気にも留めていなかった将来について、焦りながら必死で考えました。幸いにも働きながら仕事を探していたので、経済的には安定していました。ですが転職活動中は立ち位置が確定せず常に不安感がありました。

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けっきょく、何をしたいのか

仕事を探すと決めたとき、考えていたことがあります。「そもそも、なぜ前職で制作進行をしていたのか」。私はマンガがどのようにアニメ-ションになってゆくのか興味がありました。ですから就職先もアニメ制作会社に絞って面接を受けていたのです。制作進行は簡潔にいうと「管理」をする仕事でした。スケジュールやスタッフ、制作工程を調整する場所であり、なくてはならない大切な役割だと思います。

ですが、私は「管理」ではなく「創作」に携わる仕事がしたかったのです。直に制作する現場にゆき、企画しつくる仕事に関わっていきたい。なおかつ前職の経験が活かせそうな仕事はなんだろう、と考えたとき「マンガ編集」という仕事が頭に浮かんだのです。これだ!、と思った私は、転職の方向性を決め仕事を探すようになりました。

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きっかけは、応募の見出し

しかし方向性は決まったものの、なかなか面接はうまくはいきません。就活は相性だといいますが、ほんとうかな、と思うほどたくさんのお祈りメールをいただきました。

ファンギルドについて知ったのは、転職サイトの募集を見たのがきっかけです。特に私が気になったのはそこに書かれていた「Webtoonの編集部を新設!」という募集の見出しでした。Webtoonとは「縦スクロール」、「オールカラー」という特徴があり、主にスマートフォンで閲覧しやすいように、つくられたマンガのことです。「電子コミック」の出版を手掛けていること、「新しい編集部」が新設されたこと。この2つに興味を持ち応募を決意しました。
社内でまだ誰もやっていない分野なら、編集未経験者の私にだってできるのではないか!? 謎の自信が湧き、面接に望んだことを覚えています。
まだ日本では新しい形式のマンガの制作に携わることができることへの期待感で、胸を膨らませていました。

転職して感じること

面接を受けて感じたことはまず、対応が早い、ということです。他にも何社か面接を受けましたが、一ヶ月以上返信が来ない会社もあるなかで、すぐに合否のお返事をいただけてとても有り難かったです。次のステップに進むための準備がスムーズにできました。

幸いにも面接を通過することができ、ファンギルドで働かせていただけるようになって三ヶ月。まず、感じたことは「息をするのがとても楽になった」、ということです。主体性を大事にし、気になることがあれば、すぐに尋ね意見を言い、また聞くこともできるのです。とても居心地がいいです。まだ入社して間もないですが、各々の個性を尊重していることが痛いほど伝わってきます。

入ってすぐに社内の先輩と毎日のようにランチをしたり、映画へ誘っていただいたり...。あたたかく迎え入れていただいたおかげで、私はゆっくりと緊張や不安感を取り除くことができました。社内で気になることや、興味があることがあれば、すぐに別の部署の方ともお話することができます。部活動も盛んなので他の社内で働く方たちと好きなことで盛りあがり、交流を深めることも可能です。(現在、私は映画部に入部しています。)

まだ入社したばかりでわからないことだらけではありますが、周囲の方に助けていただきながら、仕事を覚えている最中です。マンガもアニメも大好きなので、編集という場で働かせていただけて、嬉しく思います。転職を考えている方でもし、マンガが好きで創作の現場に携わりたい、と考えていらっしゃいましたら、この体験談が後押しになれば幸いです。

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読んでくださり、ありがとうございました。

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